壁新聞“東京奮闘記”№75
全医労会館の前のビルは、ただいま解体作業中です。
昨年の東日本大震災のときに、わが全医労会館もかなりの被害を受け、結局大塚に新築を建設し移転することになりました。
向かいのビルも全医労会館に負けず劣らず古いビルです。
震災後入居していた人たちは次々に出て行き、売却されることになり、そのためビルを取り壊して更地にするということのようです。
それにしても騒音だけではなく、重機が動くたびに振動のすごいこと。
3階の会議室は地震かと思うほどの揺れが続き、気分が悪くなる人続出です。
解体が終わるまでに、全医労会館も一緒に傾くのではないかととっても心配な今日この頃です。
ただ今本部では第66回定期大会に向けて議案の追い込み中です。
例年のことながら来年度1年間の運動を提案していくためには、政治の動き、情勢、国立病院機構の今後の方向性等しっかり見て行く事が必要です。しかし、このところ本当に動きの見えない民主党政権に右往左往させられているのが現状のようで大変なストレスを抱えながらの執筆となっています。
主に執筆しているのは書記長ですが・・・。日頃連発しているダジャレもここのところ湿り気味です。
今回は「組合って本当に必要なの?」という若者からの素朴な疑問を感がえてみたいと思います。
組合ってな~に?」と聞かれて、その説明をした後に必ず聞かれるのが「組合って必要?」という言葉です。
この質問にはいつも「必要です」と応えていますが、果たして納得してくれているのかどうか私自身も不安です。
仕事をしていて組合が必要だと切実に思った事が無い。
組合があっても無くても特に変わらない。
不便感じてないし。という話も聞きます。
でもそれって本当にそうでしょうか?
西別府支部は、5割を越える組織率をずっと維持し続けています。
労働者代表も組合の支部長です。
妊娠したときに夜勤免除を出して師長から断られた人はいません。
でも、同じ機構病院の中には、夜勤免除を出したら「子育てには仕事を辞めたほうがいいんじゃない」と辞職を促された人「時短なんか申請するから看護師の地位がいつまでたっても上がらないのよ」と言われた人、挙句の果てには「子どもの面倒は旦那に見て貰いなさい」とけんもほろろに追い返された人もいます。
「夜勤免除してもらいました」と妊娠5ヵ月になる看護師が嬉しそうに話すので聞いてみたら「準夜を8回しています」と。これは機構病院の中で普通に交わされている会話です。
これらの病院は、組織率が1割2割。
文句を言いたくても言えばまた暴言をはかれる。
我慢するか辞めるしかないのです。
地方協・本部がフォローすればいい。
でも地方協・本部にも中々話が聞こえてこないのが現状です。
まして言われた人たちが組合員でなければ全くお手上げ。
組合って、いつもは必要じゃないと思っていても、
そこにあるから安心して働けるのです。
一人では難しいことも仲間がいると力になります。
あなたが組合に入ることで暴言や嫌がらせは消えていくのです。
そして、何よりも大切なことは嫌なことを言わなくて済む師長さんたちの表情がとっても明るくなることです。