壁新聞“東京奮闘記”№76
最近の天候の不安定なこと。
昨日は197年(?)ぶりだったかな日本の各地で金環日食が見えると大騒ぎ、その渦中に私もずっと入っていたのですが・・・。曇っているところが多く、別府は本曇り雨ということでせっかくの天体ショーも空振りに終わって本当に残念でした。しかし、なんと私のいる東京中野では素晴らしい太陽が出て世紀の天体ショーに歓喜してしまいました。リングが空に輝く様はなんとも神秘的でした。
50歳超えて東京に出てきて3年目、日頃経験しない大きなことに何度か遭遇しています。
昨年の3月11日の東北大震災、本当に生きた心地はしませんでした。
別府では見れなかった昨日の天体ショー、そして、今日は634mスカイツリーがオープンします。大きな騒ぎの中に好むと込まざるとにかかわらず巻き込まれているのはなんとも不思議なことです。そして、昨日の話し私は千駄ヶ谷から宿舎に帰るために総武線に乗りました。
千駄ヶ谷の駅までは全医労会館から歩いて15分、普通電車なので比較的空いているのです。
その電車の中で新宿過ぎた時に、私に声をかけてきた女性がいました。「美馬さんですよね?」
「はい」と答えたものの見覚えの無い顔。
不思議な顔をしていると「米子医療の○○です。中央委員会で良くお顔を見かけていたので」と。
それから彼女は「私は今、千葉医療で看護助手をしています。組合があると聞いたので千葉医療に入ったのですが。仕事はいくら忙しくても頑張れるんですけど・・・。誰も話しかけてくれないんです。メンタルになりそうです。本当に話せてよかった。」と・・・。新宿から2つ目の大久保駅で降りるまで話し詰め、4月から来たという彼女どんなに辛い状況なのかと思うと、私もいたたまれなくなりました。千葉医療は、450床ほどの地域の中核病院。組合の組織率は10%もいかない組織です。
そんな中で、地方から移ってきた彼女に声をかけてくれる人もいなければ辛いですね。
職場に慣れるのは仕事になれるということもありますが、人に慣れる事が一番です。
人間関係がうまく出来れば、たとえ仕事がうまく運ばなくても耐えられるものです。
そのために、組合の力を知っている彼女は組合のある職場に入っていったのでしょう。でも、同じ機構病院でも組織率の違いは大きいのです。
組合は労働条件の話をするだけではありません。
愚痴も聞きます。悩みも聞きます。一緒になって考え、一緒になって歩いていきます。
決して一人ぼっちを作らないのが組合の基本です。
彼女は辛い立場にあわしてしまいましたが、一千万人が住む東京の中で偶然にもあったのはきっと何かの導き(えらく宗教的になりましたが)、笑顔が見える彼女に戻るまで一緒に頑張りたいなと思っています。
本部に来て、私も少しは役に立つのかなと、ちょっぴり元気をもらっていました。
声をかけることは難しいかもしれませんが、声をかけられた人はきっと嬉しいと思います。
各単組・各支部にも新しい仲間が多く来ました。
今の時期もう一度声をかけてみてください。
きっと、話したい事が、悩みが、増えているかもしれません。
おいしいものを食べながら・・・。