壁新聞“東京奮闘記”№80
梅雨の末期の大雨とは言いますが、今回は九州北部豪雨と名前が付くほどの大雨になってしまいました。本当に多くの被害が出たことと思います。
心よりお見舞いを申し上げます。
2012年第66回定期全国大会は、7月12日(木)~14日(土)の3日間で開催され、294名の参加で元気に終了しました。
春先から大きな問題となっていました公務員バッシング、賃金の大幅引き下げと問題の山積した大会ではありましたが、20年ぶりの組合員増勢という勢いそのままにとても元気な大会になりました。
4月から国立直営のハンセン病支部では4.7%~7.9%の大幅賃下げが強行されています。
夏季手当は10%削減とかなり厳しい状況です。
しかし、国立病院機構の病院に関しては、5役(院長、副委員長、事務部長、看護部長、薬剤課長)の管理職に留まり9月1日から賃金引下げが実施されることとなるようです。
就業規則の変更もあるので本部との交渉が終わってからのことにはなると思いますが。
このことに関しては全医労としても「よかった」と諸手を上げているわけではありません。
管理職は同じ病院の中で働く仲間です。先頭に立って頑張っていただく必要のある人たちです。
なのにどうして管理職だけが何か責任を取らされるような形で減給されることには納得が出来ません。このことに関しては交渉の場でもきちんと述べて行きたいと思っています。
今大会で、意見が集中した課題が他に二つ。
一つは、長時間・二交替勤務のことでした。
今、全国162施設の中78施設320病棟が二交替・三交替のミックス勤務を含む長時間・二交替勤務体制を入れています。
二交替が導入されて17年、二交替しか知らない世代も多くなってきました。
病院の現場は過酷です。長時間勤務が出来るはずはありません。患者さんを中心に考えれば安全・安心な医療を提供する現場に長時間を入れるという事がどういうことなのかをもう一度考え直す必要があると思います。
二つ目は、院内保育所のことです。今までの大会には無く本当に多くの意見が出されました。
西別府では、三者委員会(保護者、保育士、組合役員)が機能していますが、全国的にはなかなか機能していませんでした。
この間、三者委員会の開催をと呼びかけをしてきました。
それが少しずつでも開催されるようになってきた様子も聞かれました。
24時間保育が多くなり、制度が充実して来ているにもかかわらず院内保育所に0才児が多くなっているという現実。看護師を取り巻く環境は以前にも増して厳しいものになって来ているのです。制度が充実してきたから夜勤免除もとりやすくなった、時短勤務もとりやすくなった。
しかし、その反面、病棟での夜勤回数が増える。ここは本部交渉の中で夜勤免除者を病棟スタッフの頭数に入れないようにしていくことを追及していかなければと思っています。
いろんな面で考えさせられ、今後の追及のポイントが見えてくるのも大会の良さです。
3泊4日は、期間的には厳しい日程かもしれませんが、年に1回の定期大会、参加すれば必ず何かをもって帰れると思います。
来年は、あなたが参加してみませんか。